競合インテリジェンス

PR TIMESで競合のプレスリリースを追う方法:企業ページ、RSS、読み方の注意

PR TIMESの企業ページと企業別RSSで競合の新着リリースを集め、Claudeで分類し、本文を読んでから記録する手順です。価格改定リリースに金額がない例と、利用規約の読み方も扱います。

Steve最終更新

競合のプレスリリースを見逃さず、手間をかけずに追うには、PR TIMESの企業ページごとにあるRSSフィードを使います。会社IDを調べてフィードを開き、新着をClaudeに貼って分類し、対応が要るものだけ本文を読んで記録します。リリースには、発表した側が選んだ事実しか載りません。資金調達の金額は書かれていても、価格改定の金額は書かれていないことがあります。

PR TIMESで競合の何が分かるか

PR TIMESは、企業が自分で出すプレスリリースの配信サービスです。運営会社の発表(2026年9月16日のリリース)によれば、12万9000社を超える企業・団体から累計300万件超のリリースが蓄積され、月間7000万PV超の閲覧があります。これは自社発表の数字です。SaaS企業の多くが新機能、提携、資金調達、導入実績、価格改定をここで発表します。ただし、書かれるのは発表側が書きたい事実です。実際の2件で差を見ます。

パトスロゴスの資金調達リリース(2026年4月28日)は、シリーズB全体で総額31億円、累計で68億円を調達したこと、既に100グループ・300社以上の大企業に採用されていること、資金の使途がAI製品と機能開発であることを本文に書いています。

ユニリタの「価格改定のお知らせ」(2026年3月2日)は、標準価格を一律に改定すること、2026年6月以降の新規契約と更新契約から順次適用することを書いています。改定後の価格は「営業担当者からの提示をご確認ください」とあり、金額は載っていません。

企業ページと会社IDの見つけ方

PR TIMESの企業ページ(prtimes.jp上)のURLは、末尾が company_id/<会社ID> の形です。この数字をフィードのURLにも使います。

  1. prtimes.jpで社名を検索する

    PR TIMESが登録している正式な社名で探します。競合のリリースを1件開き、本文上部の会社名をクリックしても企業ページに移れます。

  2. 会社概要で本人確認をする

    企業ページの会社概要にある社名、本社所在地、URLが、追いたい競合と一致するか目で確かめます。似た社名の会社が別に登録されていることがあります。

  3. URLから会社IDを控える

    company_id/ の後に続く数字が会社IDです。競合名、会社ID、企業ページのURL、確認日を1行にして、ウォッチリストに残します。

  4. PR TIMESにいない競合を分けて記録する

    すべての競合がPR TIMESを使うわけではありません。@PressやValue Pressなど別の配信サービスだけを使う会社、自社サイトのお知らせだけの会社は、ウォッチリストに「PR TIMESなし」と書き、別の方法で追います。

企業ページには「フォロー」ボタンと「RSS」のリンクがあります(PR TIMES自身の会社概要欄で確認、2026年10月7日)。ここでのフォローはPR TIMES上で企業を追う機能で、SNSのフォローとは別です。

RSSで新着を取る

企業別のフィードは https://prtimes.jp/companyrdf.php?company_id=<会社ID> です。開くとXMLが返り、<title> は <会社名>【プレスリリース】 by PR TIMES の形になります(2026年10月7日、1社のIDで確認)。各項目にはタイトル、リンク、要約、日付が入ります。本文は入りません。

PR TIMES全体の新着フィード https://prtimes.jp/index.rdf もあります。これはサイト全体の最新リリース(2026年10月12日確認時点で200件)が流れる1本のフィードで、企業やキーワードで絞る仕組みはフィード側にありません。キーワード別やカテゴリ別のフィードは、今回の確認では見つかりませんでした。存在しないと証明できたわけではありません。

2026年9月29日から、PR TIMESはメディアユーザー向けに検索(完全一致、除外、OR検索)と受信設定を刷新しました(前述の2026年9月16日のリリース)。これは登録審査を通った報道関係者向けの画面の機能で、一般の閲覧者には提供されていません。事業企画やPMMの立場で使えるのは、企業ページ、企業別フィード、全体フィードの3つと考えてください。

週に1回か毎朝、各フィードを開き、前回の確認日より新しい項目のタイトル、日付、URL、要約をコピーします。

Claudeで分類し、本文を読む

集めた項目をClaudeに貼り、決まった分類に仕分けさせます。通常のチャットで足ります。繰り返すなら、ウォッチリストと分類の指示をプロジェクトに置きます。Anthropicの説明では、プロジェクトは無料アカウントを含むすべてのユーザーが使えます(Anthropic、2026年10月7日確認)。Claudeに「PR TIMESを見てきて」と頼む方法は取りません。ウェブ検索は別途オンにする機能で、どのページを読むかを自分で制御できないためです(Anthropicのウェブ検索の説明(英語))。貼った文字だけを判断材料にさせます。

プロンプト:貼り付けたリリース一覧を分類する

以下はPR TIMESの競合企業のプレスリリース一覧です(タイトル・日付・URL・要約)。
各リリースを次のいずれかに分類してください:資金調達 / 提携・連携 / 新機能・新製品 / 価格・プラン変更 / 導入事例・実績 / 採用・組織 / その他。
分類ごとに、本文に書かれている事実を1文だけ日本語で抜き出し、URLを添えてください。
本文にない数字や理由は補わず、「記載なし」と書いてください。判断に迷うものは「要確認」としてください。

「本文にない数字や理由は補わず」の一文が、この指示の中心です。フィードの要約に金額がなければ、Claudeは金額を書けません。それでも書いてあれば、作られた数字です。

分類結果のうち、価格・プラン変更、資金調達、提携、商談に関わる導入事例は、必ず元のリリースを開いて本文で確かめます。フィードには要約しかないので、確認はこの段階でしか行えません。読み飛ばしてよいのは、キャンペーンやイベントの告知、受賞の発表、既に知っている内容の再掲です。採用のリリースは、採用そのものが見たい変化(例えばエンタープライズ営業の組織化)でなければ記録だけにします。これは当社の編集上の区分で、PR TIMESの分類ではありません。

記録は1リリース1行です。

  • 日付(リリースの配信日)
  • URL(同僚がそのまま開ける元リリースのURL)
  • 種類(上の7分類のいずれか)
  • 事実(本文から1文。要約だけで書いたものは「要確認」)
  • 伝える相手(営業、プロダクト、経営、記録のみ)

URLのない行は作りません。「競合がエンタープライズに本格参入」のような要約は、元になったリリースの文を添えて初めて記録になります。

PR TIMESだけでは見えないもの

PR TIMESに映るのは、競合がPR TIMESで発表すると決めたことだけです。使っていない競合、発表しなかった値上げ、要約に載らなかった本文の但し書きは見えません。上場している競合なら、法定開示が補います。

情報源分かること対象今回確認した範囲
PR TIMES企業が選んで出す発表。企業別RSSあり規模を問わず、使っている企業のみ企業ページ、フィード、規約を2026年10月7日に確認
TDnet(適時開示情報閲覧サービス)義務としての適時開示上場企業のみ開示日を含めて31日分を無料で閲覧できることをJPXのサイトで確認(2026年10月7日)
EDINET有価証券報告書などの法定開示提出義務のある会社公式APIがあることまで確認。利用条件は未確認
@Press、Value PressPR TIMES以外の配信サービス使っている企業今回は開いていません

TDnetの無料閲覧は、開示日を含めて31日分です(JPX、2026年10月7日確認)。月に1回の確認では取りこぼすので、上場している競合は週に1回見ます。

利用規約の読み方

PR TIMESの利用規約(最終更新日2024年9月20日、2026年10月7日に全文確認)には、RSS、ボット、クローラー、自動取得についての記述がありません。黙っているだけで、許可とも禁止とも書かれていません。関係する条文は次のとおりです。

  • 基本規約第15条⑬は、当社の許可なく行われる営業活動や営利を目的とした利用を禁止しています。競合調査がここに当たるかどうかは、規約の文面からは判断できません。
  • 同第15条⑰と⑳は、サーバーへの不正アクセスと大量のパケット送信を禁止しています。
  • 一般規約第3条1項は、一般ユーザーが企業コンテンツを無償で使える範囲を、閲覧などの情報取得と、著作権法上の私的使用のための複製や引用の範囲に限っています。第6条④は有償目的での利用を禁止しています。

手作業が続かなくなったら

競合が3社から5社なら、週1回の手作業で回ります。続かなくなるのは、会社IDの一覧を正しく保つこと、毎朝すべてのフィードを開くこと、本文を読んでから記録することの3つが、ローンチや商談の対応と重なるときです。まずは上の手順をプロジェクトに置き、担当者を決めてください。

Steveのサイト(英語の製品ページ、2026年10月7日確認)は、競合のニュースやプレスリリースの要約を毎朝、指定したチャンネルに送ること、プロジェクトごとに最大25件のカスタムニュースソースを追加して毎日更新すること、バトルカードの各行に出典へのリンクと確認状態が付き、更新は確認を経てから反映されることを説明しています。Slackへの配信は日次か週次を選べます。

ただし、サイトにはPR TIMESを情報源として扱うという記載がありません(2026年10月7日確認)。PR TIMESの監視そのものを任せたい場合には、この記事の手順が引き続き必要です。収集と朝の配信が続かないなら、Steveの競合リサーチを確認してください。この記事は日本語を母語とする編集者の確認を受けていません。

よくある質問

PR TIMESにRSSはありますか?

あります。企業ごとのフィードは `https://prtimes.jp/companyrdf.php?company_id=<会社ID>`、サイト全体の最新リリースを流すフィードは `https://prtimes.jp/index.rdf` です(2026年10月12日確認時点で200件)。キーワード別やカテゴリ別のフィードは今回見つかりませんでしたが、存在しないと確認できたわけではありません。

競合の会社IDはどう調べますか?

prtimes.jpで社名を検索するか、競合のリリースを開いて本文上部の会社名をクリックし、企業ページを開きます。URLの `company_id/` の後に続く数字が会社IDです。似た社名の会社があるため、会社概要の社名、本社所在地、URLで本人確認をしてください。

RSSの自動取得は規約上問題ありませんか?

分かりません。利用規約(最終更新日2024年9月20日)にはRSS、ボット、クローラーへの言及がなく、許可のない営利目的の利用や大量のパケット送信は禁止されています。プログラムで定期取得する前に、PR TIMESと社内の法務に確認してください。

価格改定のリリースで金額は分かりますか?

分からない場合があります。2026年3月2日のユニリタのリリースは一律の価格改定と2026年6月以降の適用を告知しつつ、改定後の価格は営業担当者からの提示を確認するよう書いています。改定の事実と適用時期を記録し、金額は「記載なし」とします。

Steveはこの作業を自動化できますか?

一部です。Steveのサイトは、競合のニュースやプレスリリースの要約を毎朝Slackなどへ送り、プロジェクトごとに最大25件のニュースソースを追加できると説明しています。PR TIMESの記載はサイトにありません(2026年10月7日確認)。

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記事一覧

Steveの競合リサーチを見る

競合のニュースやプレスリリースの要約を毎朝Slack、Teams、Zoom Team Chatへ届け、カードの各行に出典へのリンクを付けます。PR TIMESは、サイト上に記載がありません。