競合インテリジェンス

競合の料金ページは6項目で読み、営業に伝える前に記録する

プラン構成、課金単位、上位プラン限定の機能、記載のない情報、取得日、営業への示唆。競合の料金ページから取り出す6項目と、Claudeで抽出して確認する手順を解説します。

Steve最終更新

競合の料金ページからは6つのことが分かります。各プランに何が含まれるか、何を単位に課金されるか、どの機能が上位プランに限定されているか、ページに何が書かれていないか、いつ確認したか、そして営業担当者の対応が何か変わるか、です。この順番で6項目を読み取って記録してから、営業に伝えてください。抽出はClaudeに任せられますが、実際のページとの照合は自分で行います。

1ページから取り出す6項目

まず自分のブラウザでページを開き、比較表と脚注まで一度スクロールします。そのうえで次の6項目を埋めます。基本プランの内容が分からなければ何が制限されているかを判断できないため、プラン構成と課金単位を先に読みます。取得日は最も抜けやすい項目なので、最後に必ず記入します。

参考:競合の料金ページ1件につき1行で記録する6項目

項目記録する内容
プラン構成ページに表示されているとおりのプラン名と、各プランに含まれる内容の名称
課金単位価格が何を単位に課金されるか。最低契約数や請求条件も含めます
上位プラン限定の機能上位プランまたは有料オプションでしか使えない機能
記載のない情報買い手が必要とするのにページに書かれていない情報
取得日ページを確認した日付と、保存したコピーの置き場所
営業への示唆このページを根拠に営業担当者が言える、または聞けることを一文で

この1行が成果物のすべてです。競合ファイルの日付付きの記録になり、料金やプラン構成の変更をきっかけにバトルカードを更新するときの根拠になります。

Claudeには要約ではなく抽出を依頼する

Claudeのチャット画面で「+」ボタンからウェブ検索を有効にし、料金ページのURLを貼り付けます。この設定が有効なら、Claudeは指定したURLのページ本文を取得して読めます(英語のサポート記事。日本語版は確認できませんでした)。同じ記事には、長いページを取得すると内容が丸ごとコンテキストに入り、利用上限のかなりの部分を消費する場合があると書かれています。渡すのは1ページだけにしてください。

ページがボット判定やログインで取得できない場合は、ブラウザに表示された本文をコピーして貼り付けます。どちらの場合も表への抽出を求め、書かれていない箇所は推測せずに「記載なし」と書くよう指示します。

プロンプト:料金ページを6項目に抽出する

次の料金ページを読んでください:[URL または貼り付けた本文]
プランごとに1行の表にしてください。列は次のとおりです。
プラン名(表示どおり)、価格と課金単位、含まれる機能の名称、
上位プランや有料オプションに限定されている機能、
買い手が必要とするのにページに書かれていない情報。
書かれていない箇所は「記載なし」と書いてください。
価格と上限はページの表現をそのまま引用してください。
宣伝文から機能を推測せず、比較表やプランのカードに
表示されているものだけを挙げてください。
表の後に、見つけた脚注、月額と年額の切り替え、
地域別の選択肢を列挙してください。

料金ページを時々読む程度なら、通常のチャットで対応できます。毎月複数社の料金ページを読むなら、Claudeのプロジェクト設定で紹介しているプロジェクトの指示にこの文面を入れておくと、毎回同じ形の表が返ってきます。

プラン構成:各プランに何が含まれるか

プラン名は、無料プランや価格のないエンタープライズプランも含めて、ページに表示されているとおりに書きます。各プランの下に、含まれる内容を名称で列挙します。「Proのすべての機能に加えて」という表現は実際の項目に展開してください。ひっそりと外された機能は、こうした表現の中に隠れます。

確認は数で行います。表示されているすべてのプランが表にあり、独自の価格を持つ有料オプションがそれぞれ1行になっていて、ページ上で指し示せないものが表に入っていなければ正しい状態です。見出しにしか出てこない機能をClaudeが挙げていたら、「記載のない情報」の列に移し、「主張はあるが表示はない」と注記します。

課金単位を正確に書く

課金単位とは、価格が何を単位に請求されるかです。ユーザー(席)単位、ワークスペースやアカウント単位、利用量単位(API呼び出し数、レコード数、ストレージ、連絡先数)、プランごとの定額、そして価格が公開されていない個別見積もりがあります。Orb社の競合価格分析の解説は、これらを価格を決めるレバーと呼び、席数、API呼び出し、ストレージ、モジュールを代表例として挙げています(英語)。

ユーザー単位とワークスペース単位は混同しやすく、混同するとその後の比較がすべて崩れます。1席40ドルと1ワークスペース40ドルは、50人のチームにとって別の製品です。最低条件も記録してください。「1ユーザー40ドルから、年額請求、5席以上」は3つの事実で、2つ目と3つ目が小規模チームの実際の支払額を変えます(この金額は事実の形を示すための架空の数字で、特定のベンダーの価格ではありません)。

確認するのは価格の下の小さな文字です。表に書いた単位は、見出しではなく、数字の横に書かれている言葉と一致していなければなりません。

上位プラン限定の機能と、そこから読めること

ここで言う「上位プラン限定の機能」とは、ページには載っているが、上位プラン、有料オプション、またはエンタープライズ向けの商談を経なければ使えない機能です。SSO、監査ログ、APIアクセス、カスタム連携、データ保持期間が典型です。

独立した列にするのは、どの機能に上位プラン、有料オプション、またはエンタープライズ向けの商談が必要かを示すためです。Competitive Intelligence Allianceの競合価格分析の手引き(英語)も、機能の制限を収益の手段であると同時にポジショニングの手掛かりとして扱っています。

確認するのは位置です。制限機能ごとに、下位プランでは使えないと示しているページ上のセルを見つけます。ページが示唆しているだけなら「不明確」として記録し、理由を書き添えます。

書かれていないことも情報になる

ページに書かれていないことは、書かれていることと同じ丁寧さで記録します。価格の代わりの「お問い合わせください」、席数、超過料金、レコード数やストレージの上限、通貨、契約期間の記載なし、といった項目です。前述のCompetitive Intelligence Allianceの手引きは、B2B SaaSの大半がエンタープライズ価格を公開していないと述べています。自社と同じカテゴリーの競合も、おそらく同じです。

記載がないことが所見になるのは、営業担当者が言える内容が変わるからです。相手の価格が公開されていない以上、「相手のほうが高い」は裏付けられません。裏付けられるのは「エンタープライズ価格は非公開。見込み客からは、およそXと提示されたと聞いている」までです。後半は必ず「見込み客からの伝聞」と日付を付けて扱い、ページに書かれていたかのようにプラン構成の列へ移してはいけません。

取得日と、営業に渡す一文

料金ページには「何月何日時点」という日付がないため、自分で付けます。記録の行に取得日を書き、表示されたページをテキスト、PDF、または全画面のスクリーンショットとして、ファイル名に日付を入れて保存します。実務上、「取得日」の中身はこの保存したコピーです。それがなければ「Proが99ドルから79ドルに下がった」は記憶にすぎず、次に値下げの有無を聞かれたときに比べる相手がありません。Orb社の解説も同じことを述べています。1回分のスナップショットでは季節的な変動も戦略的な変更も分からず、日付の付いた2回分があって初めて比較できます。

次に、営業への示唆を、営業担当者が実際に言える、または聞ける一文で書きます。このページによって商談の何が変わるかを書く一文です。架空の競合を使った例を挙げると、「相手のProプランにSSOが含まれなくなったので、相手の中位プランを検討している見込み客には、シングルサインオンが必須要件かどうかを確認する」となります。この一文が書けないなら、読み取りがまだ終わっていないか、営業にとって意味のある変更がなかったかのどちらかです。

  • 無料プランやエンタープライズプランも含め、表示されているすべてのプランが表にある。
  • 課金単位が数字の横の小さな文字と一致し、最低条件も記録してある。
  • 制限機能はそれぞれ、見出しではなくページ上のセルを指し示せる。
  • 買い手が必要とするのにページにない情報を「記載のない情報」に列挙してある。
  • 行に取得日があり、日付付きのページのコピーを保存してある。
  • 示唆は、営業担当者が明日そのまま言える一文になっている。

営業からすでに値下げについて聞かれているなら、競合の価格変更への対応はこの行から始まります。

1回の読み取りで足りなくなるところと、Steveでできること

1回の取得で分かるのは現在の内容であり、履歴ではありません。料金変更を主張するには、後から確認できる日付付きの取得結果が2回分必要です。通知と日付付きコピーの運用が安定している間は手作業を続け、確認漏れやページの表示差分による収集作業が繰り返し発生するなら自動化を検討します。

Steveは競合のページを追跡して、変更を知らせます。ウェブサイト追跡は週次で動き、追跡中のページが変わると、その変更を知らせ、該当するバトルカードのセクションの更新を提案し、検出した変更をSlackにも投稿します。

Steveは、追跡中のページが変わったことを知らせます。6項目を埋めるために、ページを開いて読むのはやはり自分の仕事です。複数社の料金ページの定期的な見張りがいつも後回しになるなら、Steveの競合リサーチが競合ページをどう追跡するかを見てください。読み取りは引き続きあなたの手元に残ります。

よくある質問

競合の料金ページから何を記録すればよいですか?

6項目です。プラン名と各プランに含まれる内容、課金単位、上位プランや有料オプションに限定された機能、ページに書かれていない情報、取得日、そして営業担当者の対応が何か変わるかを示す一文です。

Claudeに競合の料金ページを読ませることはできますか?

はい。ウェブ検索を有効にしてURLを渡すと、プランを表として抽出できます。ただし脚注、月額と年額の切り替え、地域別の価格を取りこぼすことがあるため、表示されているページと自分で照合してください。

競合が値下げしたかどうかは、どう確かめますか?

日付を付けて保存した以前の取得分と、今回の取得分を比べる方法しかありません。料金ページには履歴が残らないため、読むたびに表示内容をPDFやテキストとして、ファイル名に日付を入れて保存します。

価格の代わりに「お問い合わせください」とある場合、何が分かりますか?

そのプランは営業との対話で販売され、価格を公開しないという判断がされていることが分かります。記載がないこと自体を所見として記録し、営業担当者に見込み客から聞いた提示額を確認して、「見込み客からの伝聞」と明記して扱います。

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