テンプレート
バトルカードのテンプレート6種|営業の競合対策にそのまま使える記入例つき
営業用バトルカードのテンプレート6種を、項目と記入例つきで紹介します。反論対応、機能比較、導入事例、競合プロファイル、複数社比較、調査キャンバス。Markdownでコピーできます。
バトルカードは、まず反論対応カードのテンプレートから作ります。反論1つにつきカード1枚とし、顧客の言葉で書いた見出し、1文の回答、確認日つきの根拠、競合の切り返しを載せます。機能比較、導入事例、競合プロファイル、複数社比較、調査キャンバスの5種類は、商談の状況に合わせて足します。以下では6種類それぞれについて、項目、項目ごとの分量、サンプル競合「Acme」での記入例を示します。
6種類をまとめてコピーするなら、このページのMarkdown版を開きます。Steveのテンプレートサイト(英語)では、同じ6つの名前のテンプレートを、フォームに入力したあとPDFで入手できます。
Steve「相見積もりで、Acmeは半額でした」。Acmeの見積もりはStarterプランで、SSOと監査ログはBusinessプランにしかありません。根拠:Acmeの料金ページ(2026年10月2日確認)。
どのバトルカードのテンプレートを使えばよいか
Compatoのバトルカード作成ガイドは、1枚のバトルカードに7項目を載せる形を紹介しています。競合の概要、機能比較表、最終更新日つきの価格、競合が強い場面と自社が強い場面、よくある比較質問と回答トーク、競合を選んだ場合のリスク、最終更新日と情報ソースです。どれも必要な情報ですが、商談中の営業担当者は、顧客を待たせたまま7項目の中から1つの答えを探すことになります。Funnel AIの解説は、更新の頻度や情報源が違うことを理由に、競合比較表と反論処理を分けて管理するよう勧めています。この記事ではさらに分けて、顧客の質問の種類ごとにテンプレートを1つ使います。
| テンプレート | 使う場面 | 主に開く人 |
|---|---|---|
| 反論対応(Objection Handling) | 顧客が競合の主張を持ち出す、または自社の説明に反論する | 営業担当者(商談中) |
| 機能比較(Feature Comparison) | 「○○の機能はありますか」と、少数の機能を確認される | 営業担当者、セールスエンジニア |
| 導入事例(Customer Stories) | 自社と似た会社での実績を求められる | 営業担当者(商談の前後) |
| 競合プロファイル(Single Competitor) | 競合1社の全体像が必要 | PMM、競合情報の担当者、新任の営業担当者 |
| 複数社比較(Multi Competitor) | 相見積もりで3社が並んでいる | 営業担当者(競合商談) |
| 調査キャンバス(Canvas) | カードを書く前に、調査結果を集める | PMM、競合情報の担当者 |
以下の記入例は、すべて同じ商談を使います。自社はBtoBの業務ツールを販売していて、Acmeはより安い競合です。複数社比較ではEmcaも加わります。記入例の会社、料金、日付はサンプルで、実在の企業や取引ではありません。
反論対応カードのテンプレート
反論対応カードは、同じ反論が複数の商談で出たときに作ります。反論ごとに1枚とし、すべての反論を1枚にまとめることはしません。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 見出し | 顧客が口にした反論を、そのままの言葉で | 引用1行 |
| 回答 | 前置きのない回答 | 1文 |
| 根拠 | 事実1つと、その出典・確認日 | 1行 |
| 競合の切り返し | 競合が次に言うことと、それへの返し | 2行 |
| 責任者と確認日 | カードの正しさに責任を持つ人と、根拠を最後に確認した日 | 1行 |
| 項目 | Acmeの記入例 |
|---|---|
| 見出し | 「相見積もりで、Acmeは半額でした」 |
| 回答 | Acmeの見積もりはStarterプランで、SSOと監査ログはBusinessプランにしかないため、同じ条件で比べると価格は当社とほぼ同じです。 |
| 根拠 | Acmeの料金ページで、SSOはBusinessプランのみ(2026年10月2日確認) |
| 競合の切り返し | 「初年度はSSOがなくても困りません」。返し:セキュリティチェックシートの提出がいつ予定されているかを尋ねる。 |
| 責任者と確認日 | PMMリーダー、2026年10月2日 |
価格の反論への返し方は、「競合のほうが30%安い」への返し方で5つのトークを紹介しています。
機能比較カードのテンプレート
機能比較カードは、顧客が機能の一覧を確かめているときに使います。機能は最大6つに絞ります。40行の比較表を渡すと、顧客は競合が決めた土俵で比べることになるからです。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 機能 | 顧客が使う呼び方で書いた機能名 | 最大6行 |
| 自社 | ○、△、×と、1行の補足 | 1行 |
| 競合 | ○、△、×、非公開と、1行の補足 | 1行 |
| 出典と確認日 | 競合の欄の情報源と、確認した日 | リンク1つ |
| 伝え方 | その行が話題になったときに営業担当者が言う一言 | 1文 |
| 機能 | 自社 | Acme | 出典と確認日 | 伝え方 |
|---|---|---|---|---|
| SSO | ○ 全プラン | △ Businessプランのみ | Acmeの料金ページ、2026年10月2日 | 「SSOはお見積もりの金額に含まれています」 |
| 監査ログ | ○ 12か月保存 | △ Businessプランで90日 | Acmeのヘルプセンター、2026年10月2日 | 「監査で何か月分の履歴が必要か、ご確認ください」 |
| Salesforce連携 | ○ 双方向 | △ 一方向のエクスポート | Acmeの連携ページ、2026年10月2日 | 「データが食い違ったとき、どなたが直しますか」 |
| 稼働率の保証 | ○ 契約に99.9%を明記 | 非公開 | Acmeのセキュリティ情報ページ、2026年10月2日 | 「Acmeさんにも稼働率を書面で確認してみてください」 |
競合が公開していない情報は「×」ではなく「非公開」と書き、営業担当者が何を確認すればよいかを添えます。
導入事例カードのテンプレート
導入事例カードは、顧客が自社と似た会社での実績を求めたときに使います。使えるのは、顧客が掲載を許諾した事例だけです。業種と規模を相手に合わせて選びます。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 顧客 | 許諾があれば社名、なければ業種と規模 | 1行 |
| 乗り換え元 | 以前使っていた競合製品、または手作業 | 1行 |
| 課題 | うまくいっていなかったこと(顧客の説明に沿って) | 1文 |
| 成果 | 変わったことを、数値と測定時期つきで | 1文 |
| 掲載許諾 | 社名公開、匿名、社内限り | 1語 |
| 使う場面 | この事例で答える競合と反論 | 1行 |
| 項目 | Acmeの記入例 |
|---|---|
| 顧客 | 従業員60名の物流ソフトウェア会社 |
| 乗り換え元 | Acme Starter |
| 課題 | SSOのためにAcme Businessへのアップグレードが必要になり、セキュリティ審査が始まった月に費用が倍になった |
| 成果 | 2026年3月、セキュリティ審査に初回の提出で通過 |
| 掲載許諾 | 匿名 |
| 使う場面 | Acme、「相見積もりで、Acmeは半額でした」 |
競合プロファイルのテンプレート
競合プロファイルは、競合1社につき1枚作る、すべてのカードの元になる資料です。新任の営業担当者は一度通読し、責任者が最新の状態に保ちます。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 販売先 | セグメント、規模、購買担当者の役職 | 1行 |
| 料金体系 | 課金モデルと公開プラン、確認日 | 1行 |
| 競合が勝つ商談 | 自社が負けている商談を、正直に | 2行 |
| 自社が勝つ商談 | 自社が競合から取っている商談 | 2行 |
| 主な反論 | この競合の反論対応カードへのリンク | 3つ |
| 直近の変化 | 最近変わったことと、その時期 | 1行 |
| 責任者 | プロファイルの正しさに責任を持つ人 | 1人 |
| 項目 | Acmeの記入例 |
|---|---|
| 販売先 | 10〜50名のチーム。購買担当は業務部門のリーダー |
| 料金体系 | ユーザー課金。料金ページにStarterとBusiness(2026年10月2日確認) |
| 競合が勝つ商談 | セキュリティ審査のない小規模チーム。顧客側の担当者が1人で無料トライアルから始める商談 |
| 自社が勝つ商談 | SSO、監査、Salesforce連携のいずれかが要件に入る商談 |
| 主な反論 | 「相見積もりで、Acmeは半額でした」「Acmeのほうが導入が簡単」「Acmeのほうがテンプレートが多い」 |
| 直近の変化 | 2026年1月、SSOをStarterからBusinessへ移動 |
| 責任者 | PMMリーダー |
複数社比較カードのテンプレート
複数社比較カードは、相見積もりで3社が候補に残り、違いを聞かれたときに使います。質問を1行、ベンダーを1列にします。顧客の担当者が稟議のために作る比較表と同じ観点で行を立てておくと、営業担当者の回答がそのまま比較表の材料になります。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 質問 | 顧客が比べている観点 | 最大5行 |
| 自社 | 自社の回答 | 1行 |
| 各競合 | その競合のプロファイルから取った回答(出典と確認日はプロファイル側に置く) | 各1行 |
| 顧客に投げる質問 | 違いが顧客に見えるようになる質問 | 各行1つ |
| 質問 | 自社 | Acme | Emca | 顧客に投げる質問 |
|---|---|---|---|---|
| 向いている会社 | セキュリティ審査がある会社 | 小規模チーム | 管理者チームのある大企業 | 「日々の運用はどなたが担当しますか」 |
| 料金体系 | ユーザー課金、SSO込み | ユーザー課金、SSOはBusiness | 年額のプラットフォーム料金 | 「2年目の費用はいくらになりますか」 |
| 導入 | セルフサーブ、1日 | セルフサーブ、1日 | 導入プロジェクトが必要 | 「いつまでに稼働させたいですか」 |
| Salesforce連携 | 双方向同期 | 一方向のエクスポート | 双方向、有料オプション | 「データが食い違ったとき、どなたが直しますか」 |
調査キャンバスのテンプレート
調査キャンバスは、カードを書く前の調査に使います。トピックごとに列を立て、競合についての主張を1件ずつ置くボードです。競合について何が分かっていて、どこまで確かで、何が古くなったかが一目で分かります。
| 項目 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 列 | ポジショニング、製品、料金、顧客、直近の動き、未解決の問い | 6列 |
| 主張 | 競合についての主張1つ | 1文 |
| 出典と確認日 | 主張の出どころと、確認した日 | リンク1つ |
| ステータス | 確認済み、要確認、未確認 | 1語 |
| 使うカード | この主張を使うカード | リンク1つ |
| 列 | 主張 | 出典と確認日 | ステータス | 使うカード |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | SSOはBusinessプランのみ | 料金ページ、2026年10月2日 | 確認済み | 反論対応「半額でした」 |
| 製品 | Salesforce連携は一方向のエクスポート | 連携ページ、2026年10月2日 | 確認済み | 機能比較 |
| 直近の動き | エンタープライズ向けの営業を2名採用中 | 採用ページ、2026年9月30日 | 要確認 | 競合プロファイル |
| 未解決の問い | Teamsアプリを出す予定はあるか | フォーラムの投稿、日付なし | 未確認 | まだなし |
未確認の主張はキャンバスに残し、誰かが確認するまでどのカードにも載せません。
バトルカードを最新の状態に保つには
バトルカードは、カレンダーではなく根拠が変わったときに更新します。四半期ごとの一斉見直しでは、競合が料金を変えてから数週間、古い料金がカードに残り、営業担当者はその変更を顧客から聞かされることになります。前述のCompatoのガイドも、競合にない機能を説明した営業担当者が、顧客から「先週追加されましたよ」と返される例を挙げています。更新のきっかけは、項目ごとに決めます。
| 項目 | 変わるきっかけ | 確認のタイミング |
|---|---|---|
| 料金とプラン構成 | 競合の料金ページ | 毎週。変わった日に直す |
| 機能の主張 | リリースノートと更新履歴 | 毎週。差が埋まったリリースの日にカードを書き直す |
| セキュリティとコンプライアンス | 競合のセキュリティ情報ページ | 月1回 |
| 導入事例 | 掲載許諾の変更、顧客の解約 | 月1回 |
| ポジショニング | 競合のトップページとメッセージ | 四半期に1回 |
運用のルールはあと3つです。根拠の行にはすべて確認日を書き、営業担当者が情報の鮮度を判断できるようにします。出典を開けなくなった行は、その日のうちにカードから外します。修正は営業担当者の誰でも提案でき、反映は1人の責任者が承認します。こうすると、営業担当者ごとに回答が食い違うのを防げます。営業が商談で使えるカードの書き方は、三行で答えるバトルカードの作り方にまとめています。
Steveでできること
Steveには、Objection Handling、Feature Comparison、Customer Stories、Canvas、Single Competitor、Multi Competitorの6種類のテンプレートがあり、独自のテンプレートも作れます。競合リサーチをもとに各カードを下書きし、各行に「確認済み」「要確認」「未確認」のいずれかと出典を表示します。主張は最大10回まで実際のWebと照合します。ニュースやアップロードした資料が主張に影響すると、Steveが差し替え案を下書きします。差し替え案は、人が承認してから営業担当者に表示されます。カードはSlack、Microsoft Teams、Zoom Team Chat、CRMでチームに届きます。
ただし、Steveが担うのは下書きと確認で、ポジショニングは決めません。更新はすべて責任者が承認するため、責任者のいない体制では承認されない下書きがたまります。カードの仕組みはSteveの競合リサーチで確認できます。
よくある質問
バトルカードのテンプレートには何を入れればよいですか?
反論対応カードには、顧客の言葉で書いた反論、1文の回答、確認日つきの根拠、競合の切り返し、責任者を入れます。ほかの5種類は使う場面ごとに項目が違い、この記事の各テンプレートの表にまとめています。競合について分かっていることをすべて載せたい場合は、カードではなく競合プロファイルに分けます。
どのテンプレートから作ればよいですか?
反論対応カードから作ります。商談中に営業担当者が手に取るカードで、よく出る反論を並べると、次に作るべき機能比較カードや競合プロファイルも見えてきます。
競合1社につき何枚のバトルカードが必要ですか?
繰り返し出る反論1つにつき1枚と、競合プロファイル1枚です。多くの商談で当たる競合なら反論対応カードを4〜5枚用意します。年に数回しか当たらない競合は、プロファイルだけで足ります。
バトルカードはどのくらいの頻度で更新しますか?
根拠が変わったときに更新し、カレンダーでは決めません。料金ページとリリースノートは毎週確認して変わった日に直し、セキュリティ情報と導入事例は月1回、ポジショニングは四半期に1回見直します。
バトルカードと競合分析資料はどう違いますか?
バトルカードは商談中の質問1つに答え、競合分析資料はその競合の全体像をまとめます。この記事の6種類では、競合プロファイルが分析資料にあたり、調査キャンバスはその裏付けとなる調査です。残りの4種類がカードです。
このテンプレートを自社の資料にコピーできますか?
はい。このページをMarkdown版で開き、表をコピーします。Markdownを読み込めるエディタならそのまま貼り付けられます。Steveのテンプレートサイト(英語)では、同じ6つの名前のテンプレートを、フォームに入力したあとPDFで入手できます。
あわせて読みたい
記事一覧- 2026年9月14日バトルカードの作り方|営業が商談で使える競合比較表の書き方と更新ルールバトルカードは、商談中に競合への質問へ答えるための短い資料です。反論1つを3行で書く作り方、競合比較表のルール、更新と修正の手順をまとめました。
- 2026年10月7日「競合のほうが30%安い」への返し方を、値引きから始めない5つのトークで用意する競合が安いという反論を、1つの質問で4種類に分けてから、値引きで始めない5つのトークで返す方法です。弱い返答、強い返答、予想される切り返しを添えます。
- 2026年10月7日営業からの報告を待たずに、商談に競合がいると気づく方法:CRM、通話、メールのシグナル商談に競合がいることを示す8つのシグナルとそれぞれの死角、Gongのトラッカーに見えるものと見えないもの、競合言及率の報告が誤解を招く3つの形を解説します。
- 2026年10月7日失注インタビューの進め方|「価格が理由」の先にある稟議の事情と本音を聞く失注インタビューで本音を聞く進め方。「価格で負けた」を仮説として扱い、商談に関わっていない人が依頼し、稟議の進み方を順番に聞く質問と、失注理由の記録方法を解説します。
6種類のテンプレートで、出典つきの下書きを