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Claudeに貼り付ける前に、GTMデータを4つに分類する

競合メモ、商談の文字起こし、価格表をClaudeに入力する前に、そのまま貼るもの、仮名化するもの、承認が要るもの、入力しないものに分け、プランと学習設定を確認する方法を解説します。

Steve最終更新

競合メモ、商談の文字起こし、価格表をClaudeに入力する前に、その資料を「そのまま貼る」「仮名化してから貼る」「承認を得てから貼る」「入力しない」の4つに分類します。次に、契約プランと学習への協力設定を確認してください。この2つで、同じ資料でも分類が変わります。原本は自社の保存先に残し、Claudeには処理済みの版だけを入力します。

貼り付けた文章は、どこまで自分の管理を離れるか

入力した文章は、Claudeアカウント内の会話として保存されます。Free、Pro、Maxの個人向けプランでは、Anthropicのモデル学習に関する説明(英語)(2026年9月14日確認)によると、会話がClaudeの改善に使われるのは、利用者が学習への協力設定を有効にした場合、安全性の確認のために会話がフラグ付けされた場合、またはトラステッドテスターのようなプログラムに明示的に参加した場合に限られます。回答への評価として送ったフィードバックは、最長5年間保管されます。

同じくAnthropicの機密データの入力に関する案内(英語)は、学習に使われる会話へのアクセスはモデル学習に関わる少数の担当者に限られると説明し、金融、健康、パスワード、機密情報の共有には慎重になるよう求めています。設定が決めるのは、会話がモデル学習に使われるかどうかです。フラグ付けされた会話は、設定にかかわらず担当者の確認対象になり得ます。

どちらの記事も個人向けプランが対象です。そのうちモデル学習の記事は、商用プランの利用者を別の条件へ案内しています。自分のプランに該当するページを読んでから判断してください。日本語のヘルプセンターにも、「Claudeとのチャットに機密データを入力したいのですが、誰が私の会話を見ることができますか?」という同じ題材の記事があります。

入力を4つに分類する

分類代表的なGTM資料対応
そのまま貼る競合の公開ページ(価格、機能)、自社の公開済みメッセージ、顧客名・アカウントID・未公表の数値を含まない社内メモ貼り付け、出典URLと取得日を記録します
仮名化してから貼る商談の文字起こし、受注・失注メモ、営業メモ、社内価格表、顧客名や案件金額を含む競合分析氏名やIDなどの直接識別子を除き、特徴的な数値を一般化します。間接的・文脈的な識別子も確認し、正式な方針、契約、ベンダー利用の確認を通過した場合だけ貼ります
承認を得てから貼る契約で扱いが決まっている顧客の発言、NDA対象の資料、未公表の財務情報、ロードマップやM&Aの検討内容組織のプライバシー・法務上の正式な手続きを使います。社内方針、該当する顧客契約・録音条件、ベンダーの保存・利用条件がこの開示を認めるか確認します
入力しない認証情報やAPIキー、健康・決済情報、自分に共有権限がない資料どのプランでも入力せず、必要な要点を自分の言葉で書き直します

cloudpack.jpのClaude導入前のセキュリティ設定ガイド(2026年4月)は、新商品の開発計画、競合分析の結果、M&Aの検討内容、未公表の財務情報を、Claude導入前に保護すべき情報として挙げています。いずれもPMMが日常的に扱う資料なので、分類は貼り付けのたびに行います。

二つの分類にまたがる資料は、慎重な方に寄せます。顧客名が一つ入った文字起こしは仮名化の対象です。名前を消しても顧客を特定できる文字起こしは、承認の対象になります。

プランと学習設定を確認してから、分類を信頼する

一つ目はプランです。Free、Pro、Maxは上記の説明が対象の個人向けプランで、Team、Enterprise、APIは独自の条件を持つ商用プランです。Anthropicのプロジェクトの公開範囲と共有の案内(英語)によると、プロジェクトを組織内で共有できるのはTeamとEnterpriseだけです。個人向けプランでは、すべてのプロジェクトを個人用として扱ってください。

二つ目は、設定のプライバシー項目にある学習への協力設定です。cloudpack.jpのデータ学習とプライバシー設定の解説では「Claudeの改善にご協力ください」という項目として紹介されています。記憶に頼らず、貼り付ける前に画面を開いて現在の状態を読んでください。前述のモデル学習の説明によると、Incognitoチャット(シークレットチャット)は設定が有効でもモデルの改善には使われません。個人向けプランで一度だけ使う場合は、間接的な識別子と正式な承認手続きの確認も済んだ仮名化資料に限り、Incognitoチャットを勧めます。

個人向けプランで設定が有効なままなら、仮名化の対象はすべて一段階上げます。設定を無効にするか、上記の承認手続きを完了してから貼り付けてください。

意味を保ったまま仮名化する

仮名化しても、分析に必要な情報は残さなければなりません。顧客名は「中堅のフィンテック企業の購買担当者」のような役割に、競合名はClaudeの外に置いた対応表のラベルに、正確な数値は比率や範囲に置き換えます。「当社の定価より約3割安い」と書けば、価格表を出さずに分析に必要なことが伝わります。この二つの例はレッスン用に作ったものです。cloudpack.jpのガイドも、社名を仮の表記にすることと、絶対値の代わりに比率を使うことを勧めています。

元の資料は自社の保存先に残し、仮の表記と実名の対応表もその隣に保管して、Claudeには処理済みの版だけを入力します。返ってきた要約は、対応表で名前を戻して社内で使えます。

手作業で仮名化した後に、Claudeを使って残っている識別子の候補を探します。

以下の文章を読んでください。特定の個人、顧客、アカウント、企業を今でも特定できる表現を、
特徴的な数値、製品名、日付、言い回しも含めてすべて列挙してください。
文章の書き換えはせず、表現とその理由だけを示してください。

資料を追加する前に、プロジェクトの公開範囲を決める

同じ種類の資料を毎週扱うなら、Claudeのプロジェクトにまとめます。指示とファイルの作り方はプロジェクトの設定方法で説明しています。最初のアップロードの前に、プロジェクトの設定を開いてください。

TeamとEnterpriseでは、プロジェクトを非公開にするか組織内で閲覧可能にするかを選び、メンバーごとに「閲覧可能」と「編集可能」の権限を設定できます(前述の公開範囲の案内)。仮名化や承認の対象になる資料は非公開に設定し、メンバーは名前を指定して追加し、編集権限はファイルを変更してよい人だけに与えます。個人向けプランには確認するメンバーがなく、アップロードした資料にはそのプランの学習設定が適用されます。

貼り付け前の確認

  • 資料の分類が決まり、その分類に必要な対応を済ませた
  • プランと学習への協力設定を、記憶に頼らず今日の設定画面で確認した
  • 直接・間接・文脈上の識別子を確認し、社内方針、該当する条件、ベンダー利用が入力を認めることを正式な手続きで確かめ、対応表はClaudeの外に保管した
  • プロジェクトの公開範囲とメンバー一覧が、資料の分類に合っている
  • 元の資料は自社の保存先に、変更せずに残っている

この方法の限界と、Steveが担える範囲

この方法が扱うのは、一人が一回の貼り付けについて下す判断です。仮名化が十分だったかを検証する仕組みはなく、同僚が原本を貼ることも防げません。共有プロジェクト、Slackのメッセージ、営業向け資料など、出力がアカウントの外に出た時点で、この判断の範囲は終わります。一人で担当するPMMには、それを監視する情報漏えい対策ツールもありません。Strac社のClaudeの安全性に関する解説(英語)はセキュリティ担当チーム向けに書かれています。自力で進めるなら、上の確認項目に加えて、プライバシー・法務上の正式な承認手続きを用意します。営業に資料を渡す段階の識別情報の除去は、営業の指摘からバトルカードを直す方法でも扱っています。

分類を通過した資料を営業が使える場所に置く段階では、製品概要をSteveの競合リサーチで確認できます。

よくある質問

Claudeは貼り付けた内容を学習に使いますか?

Free、Pro、Maxでは、学習への協力設定が有効な場合、会話が安全性の確認でフラグ付けされた場合、またはトラステッドテスターなどのプログラムに参加した場合に限られます(2026年9月14日確認のAnthropicの説明)。Team、Enterprise、APIは別の商用条件です。自分のプランのページを確認してください。

仮名化した商談の文字起こしなら安全ですか?

必ずしも安全とはいえません。氏名などの直接識別子を除いた後も、特徴的な表現、日付、文脈を確認します。社内方針、該当する顧客契約・録音条件、ベンダー契約がその利用を認めることを、組織のプライバシー・法務上の手続きで確認できた場合だけ入力します。確認できなければ入力しません。

競合の価格ページは貼り付けてよいですか?

はい。競合が公開しているページはすでに公開情報なので、そのまま貼る分類です。ページは変わるため、URLと取得日を記録しておくと、後から分析を検証できます。

会社にAIの利用ルールがない場合はどうしますか?

4つの分類を暫定の振り分けに使い、管理対象の記録を入力する前に、プライバシー・法務の責任者に正式な承認手続きを定めてもらいます。これは当社の推奨であり、法的な基準ではありません。該当する社内方針、契約、法令が優先されます。

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